【メモ】【2016年3月13日版】参考になった経営に関する記事まとめ
不定期ですが、この参考になった記事アウトプットシリーズは頑張っていきたいと思います!
お金を出してもらうというゲームとビジネスを成功させるまでのゲーム
川上氏:
みんな戦略的なゲームをやってないから,そういった多層的な思考ができないんじゃないですかね。4Gamer:
でも,10手先を読むシチュエーションが現実の世の中には存在しないとなると,ゲームの中で“10手先を読む”というのは,いったいなんの役に立つんですか?川上氏:
そういう10手先を読む訓練なり思考方法を身につけていると,実際には,そここそが競争するときの差別化になるんですよ。
最近,僕はよく思うんですけど,なんかネットとかを見ていると,起業してる人や学生とか,さまざまな人がBlogとかTwitterで議論をしていますよね。
でも,僕がそれを見ていて感じるのは,やっぱり「議論が浅いんじゃないか」ってことなんですよね。で,なんで浅いかと言ったら,それは結局,「今ある情報から3手先までしか読んでないから」だと思うんです。今流行ってるのはこういう流れだからこれをやるべきだ,というロジック以上のものがほとんど無いじゃないですか。4Gamer:
ただ一方で,さっきの「受けがいいのは3手先までのロジック」という話じゃないですけれど,世の中簡単な話じゃないと伝わらない,伝わりにくいというのもあるじゃないですか。例えば,事業を興そうと思って投資をしてもらうにしても,それこそ右肩上がりのグラフを描いて「だから投資しても損しません。儲かります」という説明をして,お金を引き出したりするわけですよね。川上氏:
いや,お金を出してもらうというゲームとビジネスを成功させるまでのゲームというのは,僕は“別のゲーム”だと思っているので。そこは分けて考えた方がいいんじゃないですか(笑)。4Gamer:
た,確かに(笑)。川上氏:
起業する人はもっとそこを意識した方がいいと思うんですけどね。お金を出してもらうためのゲームと,実際にビジネスで勝つためのゲームは全然違うものですよ。
この記事というよりも、
この本は、上記インタビューをもとにして書籍化されたようなのですが、この本にて知りました。
※ この本は、2年前にある先輩からすすめていただいていたのですが、なかなか読めてなかったのですが、2年経ってやっと読めました(笑)
個人的なブームとして、このブログでも、2015年11月頃から、とにかく
お金を出してもらうためのゲームと,実際にビジネスで勝つためのゲームは全然違うものですよ。
と言われていることの、本質的な意味を少しずつブログを通じて言語化しながら、自分の中で腹落ちさせていっている状態でしたのですが、振り返ってみると、
と、鬼のように書いていますね(笑)
ただこんなに同じ内容を色々な角度や表現で書いていると、さすがに、自分の中でもしっかりとした軸ができ、なおかつ、周りの環境も変わってきた実感があります。
具体的には、
お金を出してもらうためのゲーム
のルールで、
実際にビジネスで勝つためのゲーム
に関してを混合して語る人に対して、私なりの表現として、
- 売上至上主義(≒ 営業利益度外視主義)
- バリエーション至上主義(≒ PER至上主義)
- 他社の経営者にアドバイスをする際に、「ホームラン狙い ✖︎ イノベーティブな事業」が唯一のスタートアップのスタイルである。という風にフレームワークありきでビジネススタイルを押し付ける人(≒目的でなく、手段先行型タイプの人)
と、大変失礼な表現をしていたのですが、ブログを通じて私の中で言語化された考えや違和感について、上記を混合して語っていると感じている人にぶつけてみました。
そうした所、もちろん、「資金調達の後は特に考えてない。」という考えの方もいました。
ただ逆に、私の方が思慮が浅く、私が見えていた視野のさらに先を考察されていたということもありました。具体的にファイナンスと事業の2つの因果関係についての考えを教えていただき、非常に納得できました。
私としては、この疑問を投げかけることで、結果、その人の考え方への理解が深るという非常に嬉しいできこともありました。
ただ、こういう進め方は、あまりスマートな方法ではないことは重々承知しています。ただ、私は今年で30歳になることへの焦りを非常に感じていまして、
にも書いていますが、借金であったり、成し遂げたいことを考えてみると、さらにその思いは強くなっています。
そのため、最近の私のスタンスとしては、年齢的な変化なのかもしれないのですが、過去を振り返った時にスマートじゃないと思ってしまいそうな行動でも、今のフェーズでは「最善の選択」と思えたのならば、今のフェーズにおいての最高のパフォーマンスを出すことを優先したい。という思いで行動させていただきました。
そして、もう少し具体的に言うと、
- 売上至上主義(≒ 営業利益度外視主義)
- バリエーション至上主義(≒ PER至上主義)
- 他社の経営者にアドバイスをする際に、「ホームラン狙い ✖︎ イノベーティブな事業」が唯一のスタートアップのスタイルである。という風にフレームワークありきでビジネススタイルを押し付ける人(≒目的でなく、手段先行型タイプの人)
という発想は、何を隠そう、私自身にべっとりとこびりついて、離れない「癖」のようなものでした。
ただ、この発想では、「本当の起業家になれない!」という思いで、何度もブログで発信することで、その「呪縛」からなんとか、最近になり解放されてきたのかな・・・。と思っています。
そして、上記は2011年の記事ですが、川上さんも当時、当たり前のようにそのような表現をされていたのを知り、間違ってなかったのかな。。と少し自信を得られました。
蓄積型のノウハウについて
今までの僕の経験の集大成みたいなものだと思っています。
有料記事なので、引用できないのが残念なのですが、インタービューの中で上記のようなことを語っています。
詳しくは記事を読んでいただきたいのですが、動画事業というのは、サイバーエージェントとしての今までのノウハウをフル活用できるという主旨なのですが、冒頭の川上さんの「何手先を読むか」の話じゃないですが、
「10年後○○な時代が来る!だから、こういう理由で××なことをしたい!」
ということを考え、そこを見据え、緻密に未来にとってのプラスなことを加味して、日々の選択を行っていく。というのは大事だなーと思っていまして、今後新しいことをする際や、日々の選択の中でも「それは将来、再現性のあるノウハウが習得できるのか」という観点は大事にしたいなと思っています。
※この件は、いつか個別に記事書きたいぐらい色々考えあります!
経営者にとっての年齢
ついに51歳になってしまいました。自分の誕生日、東日本大震災、神戸出身、楽天イーグルス。これからも頑張ります!
— 三木谷浩史 H. Mikitani (@hmikitani) 2016年3月11日
「煩悩を受け止めることが、煩悩を超えるということ」と。そしてまた「たくさんの荷物を持たなきゃ筋力もつきません」とも。シェアやフリーミアムが叫ばれる現代に、とても刺さる一言でした。そんな僕も今年40歳になります。
— 前澤友作 (@yousuck2020) 2015年2月9日
最近、改めてtwitterを多用しているのですが、年齢との向き合い方って大事だなー。と思いますね!
こういうツイート、誰かまとめて欲しいです!(笑)
世の中に流布している「スタートアップ」のイメージは「ホームラン狙い ✖︎ イノベーティブな事業」に限定される!?
私が起業したのが2010年4月なので、あと1か月で6年間も経営をしてきたことになります。
6年間というと小学校を卒業するぐらいの期間なので、やっと最近になり、私自身の中での「こういう会社を作りたい!」「こういうサービスを提供したい!」というような判断指針みたいなものの骨格がある程度固まってきました。
そういった「経営哲学」的なものが確立してくると、他の人と議論をする際にも高度な分類ができると思っていまして、自分の経営哲学を言語化できないと、他の人と接しても、
好きな人 or 嫌いな人
という1次元的な単純な分類になってしまいますが、自分の価値観を言語化できるようになってくると、
という2次元的な分類ができるようになってくるのかなと思います。
ここでポイントとなるのが、2次元に分類することで「好きな人だけど、経営哲学が一致しない人」(3)の存在を受け入れれることなのかなと思っています。
これは別に仕事に限ったことじゃないと思いますが、「人としての相性」と「価値観の相違」を分離して考えることは大事だといわれています。
ただ私の場合、この半年間で「ここまで経営に関する価値観(経営哲学)というのが、千差万別なのか!」と気付けたのは非常に大きかったです。それにより、
「この人は、この項目において価値観の相違があるので、この話のこの部分が噛み合わないのか」
という「考え方の分かれ目」を見つけることができることで、議論がスムーズに進んでいく実感は非常にあります。
その考え方の分かれ目さえわかれば、「○○さんは、××に対して△△という考え方だから、そういう結論になると思うんだけど、私は××に対して●●な考えだから、こういう結論になるのかなと思っています。」という建設的な議論ができるのかなと思っています。
そうすると、結果の瑣末な議論でなく、その前提となる「△△」と「●●」にあたる「価値観の部分(経営哲学)」の共有ができるため、お互いの理解も深まり、「その結果に至った理由」が理解でき、終着点も見つけやすくなるのかなと思っています。
「スタートアップ」のイメージというものは、価値観のすり合わせの重要なポイントとなる
前提として、価値観や経営哲学といったものが全て一致している組織というのはありえないですし、むしろ、価値観の相違というのは違う視点からの「気づき」がありますので、むしろ大事なことだと思っています。
その上で、「経営に関する価値観の相違に関する、あるあるネタ」としてよく散見されるネタとして「スタートアップの定義」のネタがあると思います。
論点としては、総括すると、
A: 「ホームラン狙い ✖︎ イノベーティブな事業」スタイルの組織のみがスタートアップの成功スタイルであるという考え方
B: 「ヒット狙い(ホームランだけを狙うリスクスタイルはとらない) ✖︎ ある程度一般的認知度が高いビジネスモデル」でもスタートアップとして成功できるという考え方
という、非常にシンプルにこの2項対立なのかなと思っています。
「ホームラン狙い ✖︎ イノベーティブな事業」という事業は、時価総額が高くつきやすく、資金調達や、大手企業への売却の事例も多いため、「スタートアップ」であるということは納得感が高いと思います。
ここまでは、ほぼ意見は一致するのですが、それ以外のスタイルとして、「ヒット狙い(ホームランだけを狙うリスクスタイルはとらない) ✖︎ ある程度一般的認知度が高いビジネスモデル」という経営スタイルに対しての評価が分かれる、というのが面白いな。と思っています。
AとBの人の考え方の根底部分について
この議論を、冒頭に書いた「経営哲学」に照らし合わせて考え見ますと、「A」の立場の人が、リスクをとる理由として、ここ1週間でぐあーーっと見たブログやtwitterなどの内容を要約しますと、
・特にリスクを考えているわけでなく、やりたいサービスがホームラン狙いなサービスであった
・どうせサービスをやるならば、リスクをおかしてでも、やりたいこと(サービスの内容や、社会的な影響力など)に最短距離を進みたい
・(すでにエクイティによる調達をしており)ベンチャーキャピタルへのリターンから逆算した最適解だから
>参考
・エクイティによる資金調達(IPO前も後も)がしやすいため
という風に、「A」の立場の人にも、各々の理由が存在するのおかなと思っています。
ただ、ここでポイントとなるのが、手段と目的の話で、「他の人にどのようなアドバイスをするか」というタイミングで、その人の価値観が「ぐわぁっ」と、顕在化するなと思っています。
・特にリスクを考えているわけでなく、やりたいサービスがホームラン狙いなサービスであった
という考え方は、「自分のやりたいこと = 自分の目的」だから、目的先行型なのですが、そうでなく、他の人の会社に対しても、
A: 「ホームラン狙い ✖︎ イノベーティブな事業」スタイルの組織のみがスタートアップの成功スタイルであるという考え方
という考え方を提案する人の場合というのは、「目的でなく、手段先行型」になってしまっているのかなと思っています。(ただ、今回は割愛しますが「社長 = 100%株主」であればシンプルなのですが、株主兼役員が複数人で経営しているケースの場合、「会社としてやりたいこと」の定義自体が難しいという話はありそうですね。)
ただ、そういうことをSNSで主張されている人たちのブログやtwitterなどを、読み込んでみたのですが、これは私なりの見解ないのですが、なぜ他の人の会社にもそのような、「手段先行型」のアドバイスをするかというと、
a: 「自身(または、近しい人が関わっている会社)が、その方法により資金調達に成功をしたため、その資金調達をするまでの”自分なりの成功のフレームワーク”をほかの人にも伝えたい。」
b: 「起業するというのは、そのようなリスクをとって行うものである。という思いが信仰のレベルまで昇華している場合」(範馬刃牙の19巻のジャック・ハンマー的な)
というパターンがあるのかな、推測してみました。
この「b」の「●●といえば、絶対的に××である」という風に「信仰レベルまで昇華する」という現象というのは、HUNTER×HUNTERの「イルミの針がキルアに刺さっていた」現象と呼んでいるのですが、この価値観が形成された瞬間(針が刺さった瞬間)をさかのぼって考えてみるというのは面白いですね。
ただ、「針が刺さった瞬間」に気づいたからと言って補正すべきかは難しい問題だな。と最近思っていまして、もちろん、「意味なく選択肢を狭めている。」ということであれば補正をすべきかと思いますが、コンサルタントの方であれば色々な会社においてフラットに判断をできるようになるべきかと思いますが、他の人にアドバイスすることが仕事ではない場合は、自分の会社においては、「何も疑わず、●●を選択し続けれる信念」の方がいい結果につながることもあるのかなと思っています。
そのため、自分に対しての対応としては難しいのですが、他の人との議論において価値観の相違がある場合は、このようなケースがきっかけで起こっているということもあるのかなーとか色々考えています。
かなり長くなってしまったのですが、気が向いたらご意見いただけると嬉しいです!(笑)
【メモ】【2016年2月28日版】参考になった経営に関する記事まとめ
を以前に書いて思ったのですが、自分の価値観形成になった記事を特にテーマなく五月雨でがーーーっと書いていくと、書きやすいというのに加え、その記事を見ていただいた方などと共通の話題としても活用できますし、何より自分の考え方をアウトプットできるので自分の頭の整理になりますね。
文字を書いている段階で「あれ?これつじつまが合ってないな」とかも気づけたりして、おススメな記事の書き方かもしれないです。
ということで、あれから気になった記事をぐあーーっと紹介していきます。
ネットオタクと経営者
――サービスを自分で作るというよりは、組織を動かして大きい流れを作るほうが、かっこいいということですね。
そうじゃないかなと思いますけど。そういう意味で言うと、ちょっと前のネットのオタクみたいな人が中心の時代はもう終わったのかな。新しい時代は、やっぱり経営者じゃないですか。サイバーエージェントでもVCをやっていますが、ネットオタクの会社に投資したいとは思わないですよ。
逆に、経営者がしっかりしている会社であれば、ネット業界はどんどんチャンスが生まれる。事業内容をころころ変えても何とかなる。逆に、「一発面白いものを作りました」みたいな会社は、そのサービスがはやっても、運営しきれなかったりします。経営力が足りなかったら、どうしようもないですね。
ちなみにこれは、2013年1月の記事なので、3年以上前の記事です。
この記事に限らず、普段から数年前の記事を読み返したり、著名な経営者の方が自分と同じ歳のときに出した本などを今の自分に照らし合わせて読んだりしているのですが、結構おすすめです。
そして、この記事は3年前にもタイムリーで読んだ記憶があるのですが、当時は、ここで言われている「ネットオタク」と「経営者」の概念や存在そのものが理解できていなかったのですが、今読んでみると、歴史の流れも含めて、なるほど~。と思うことが多いです。
また、
※ただこの記事は、有料会員しか記事は見れないようです。
なども併せて見ると、さらに考察が深まるなー。と思っています。ひとくくりに「経営者」といっても、 色々タイプがあるんだなぁ。と思います。
力学について
「ベンチャー・キャピタルから、投資した資本の回収を迫られて困っています。消費者金融の借金取りより強硬です。自殺か逃亡か、もはやそんなことまで真剣に考えてしまうほど追いこまれています。お知り合いの銀行とかに助けてもらうことは、できないでしょうか」
彼の話をかいつまむと、彼のWEBビジネスはここ1年ほど、類似のサービスの登場によって伸びを欠いていた。そこにもってきて、さらに取って代わられるような新規ビジネスが登場して、俄然旗色が悪くなった。現状では上場は夢物語になりつつあり、ベンチャー・キャピタルは、事業計画の見直しも含め上場への道筋を立てられないなら、投資した資金をすぐにでも返せと迫ってきた、と言うのです。
特にベンチャーキャピタルが。とか、銀行が。という話というよりは「力学」として注目していまして、「力学」という言葉は、
の、
さらに、VC(ベンチャーキャピタル)は、ファンド期限というものがあります。要は、VCというのは、いろいろな人からお金を集めて、それをベンチャーに投資をして、10年後にリターンを返す、みたいな流れなのですね。となると、いつまでも待ってるわけにはいかない、というビジネスなのです。
そうすると、・ファンド期限が近づく
・M&Aか、IPOで、リターンを返してほしいとVCは思う
・高いバリュエーションで投資しているので、安いM&Aは嫌だという
・無理やりでもIPOをしなければいけない
・さらに高い時価総額をつけて上場しなければならない
という流れは、力学として働きます。これはVCが悪い、起業家が悪いというわけではなく、合理的に動くとこうなってしまうんですね。
※全体の文脈があるため、引用だけだと伝わりづらいのと、非常に素晴らしい文章なので全部読んでもらえると嬉しいです!
をきっかけによく使うようになったのですが、
投資したら、あとは馬券を握りしめているような感じ。自分が起業した経験もないベンチャーキャピタリストが、もっともらしく外部アドバイザーとして事業の評価とか起業のアドバイスをしているのを見ると違和感がある。
独立系VCの人でも自分が起業するようにVCを立ち上げた人は、起業家に近いのである程度は分かっていると思う。
――事業会社によるVC、コーポレート・ベンチャーキャピタル(CVC)が増えており、将来の買収案件を物色するケースも多い。
たまに大企業の投資で理解できないことがあって、投資した分だけ何か権利を得ようとしている。それは本末転倒で、投資させてもらった立場で会社を支援するべき。投資した分だけ回収しようみたいな考えは、経営を邪魔しているようなもの。よちよち歩きのベンチャーに、そうしたスタンスで臨むことは真逆の発想。契約で縛ろうとする会社もあるし、そういうスタンスでは話にならない。
や、
例えばですが、ネット上でよくみるやりとりとして、イケているベンチャーキャピタルの担当者の人が発するコメントなどに対して、
「この人(ベンチャーキャピタルの担当者の方)はなんで、自分は起業家としてゴールを果たしたような感じで、投資先の経営者やスタッフの人に対する謙虚さがなく、上から目線で語っているんだろう・・・。」
というコメントのやりとりは、もう嫌というほど見てきた気がします。
ただ例えばですが、投資事業をされてる会社さんにも上場されている会社さんは多くいますし、当然1社ごとに「時価総額」があるわけなので、そういう風に見ると、「(ある意味で)あらゆる法人は営利団体であるんだな。」と再認識させられます。
そういう意味で、「あらゆる業種の人に対して同一の評価基準が設けられている」という意味では、非常にシンプルなのかなと思っています。
ではないですが、投資事業を行っている会社も「特別な人達の組織」と「魔法の杖」扱いするのでなく、「現実的にお付き合いをする。」というようなスタンスが引用の記事の理解としてはシンプルなのかなぁ。。と考えてみました。
「日々の選択」を行う際の『選択基準』はどうやって形成されていますか?
毎日、RSSリーダー、facebook、NewsPicksなどを通してビジネスやアパレル、SNS(コミュニケーション)関連のエントリーを中心に見ていますが、昔と違いfacebookの登場のおかげで、
「ニュース記事」 + 「○○さんのコメント」
という形で見る機会が増えてきました。
数日前にも、いつものように記事を見ていたのですが、一抹の不安がよぎりまして、メモ的に残していたのですが、ちょっと私なりにその時に感じた不安をまとめてみます。
人は毎日、「小さな選択」をして生きているという話
など定期的に読み返していますが、記事にもあるスティーブ・ジョブズが毎日同じ服を着ることで「悩む」という行為を1回減らしていて、そういう積み重ねが非常に重要という話です。
ですので、私は、人生における「大きな決断」というものも当然大事ですが、日々の小さな選択の積み重ねが未来を創ると思っています。
そして、当然、こういう選択というのは日常生活だけでなく仕事上もそういった「小さな選択」の延長線上に「大きな選択」があると思っています。
例えば、webの現場での話でいうと、トップページのバナーを作る際のライティングを考える際でも、例えばですが、担当者の人が、
- 売上至上主義(≒ 営業利益度外視主義)
- 営業利益至上主義
- バリエーション至上主義(≒ PER至上主義)
- PV至上主義(≒ PVがKGI主義)
- 顧客満足度至上主義
※5つの項目は適当に並べてみました。
の、5項目のどこに重きを置いていて、どこを軽視しているかによって微妙に変わってくると思います。
そして、その延長線上に同じ価値基準を持って、「次の一手はどうする!?」や「収益モデルはどうする!?」など「大きな選択」があるのかなと思っています。
全員が「いいサービスを作りたい!」という同じゴールを目指していても、微妙に軸がぶれてくる
全員が「いいサービスを作りたい!」と言っているが議論がわかれる。というケースがあると思います。
当然、各々のサービスや施策に対するリターン(効果)の目算の差であるということも大きくあると思いますが、わかりやすい実例でいうと、
にある、
言い訳しやすいのも問題です。「ユーザーが求めている情報だから出すんだ!」とか「本サービスのほうに人を流せるからいいよね」とか「はてなブックマーク数を集めることで被リンクが増えてSEOになるからいいよね」のようなことをいって自分や周りを納得させちゃうのですね。「人の工数でいうと週に2回くらい担当者がやっているくらいなので、たいした手間じゃないし、コストかかっていないからいいじゃん」とか思っているなら、さらに事態は深刻です。
というのは、まさに「判断基準」の相違により起こってしまうことなのかなと最近は考えています。
「数字のマジック」「トークのレトリック」、「ポジショントーク」などをしっかりと精査して取り入れないと危ない!?
ということで、最近のwebは実名化が進み、冒頭に書いた「ニュース記事 + 実名コメント」を見てしまうと、「○○さんが言っているから」ということで盲目的に「○○さんが言っていることはすべて正しい!」という風に、無意識のうちに脳にインプットしてしまいがちな環境になってきているのかなと思います。
にも書きましたが、
A:「○○さんって、大人っぽくなっちゃったよねー」
B:「○○さんって、大人っぽくなって、素敵だよねー」
という言われ方1つで潜在意識の中に、
Aだと、「大人っぽくならないように気を付けよう、、、」
Bだと、「もっと、大人っぽくなろう!」
という1つでも『選択基準』(価値観)は形成されてしまうので、
例えば、ある会社のプレスリリースに対して、偉い人がコメントで
A:「このDL数の推移からして、このサービスの未来はアツい!!!」
B:「このサービスはDL数は重要なKPIではなく、似たようなサービスが過去に何度も失敗しているから収益モデルの見直しが必要かも?」
という言われ方1つで潜在意識の中に、
Aだと、「このサービスはイケてるんだ!こういうサービスを参考にしよう!」
Bだと、「このサービスは関係者の人はイケていると言っているが、業界歴が長い人から見ると本質的に継続性があるサービスじゃなく映るのか!参考にしよう!」
という風にコメント1つで、同じリリースに対してもインプットされる情報が180度変わってきます。
匿名時代であれば、「コメントの中身のみ」で判断できていましたが、実名時代になると投稿者の印象なども影響があります。
だからこそ、日々、色々なニュースを目にする現代においては、何かしらの「自分ルール」を設けておかないとコメントする人のリードしたい方向に「選択基準」が引っ張られてしまう危険性があるのかなと思います。
当然ですが、コメントする人も「周りを騙そう!」という風に悪意を持って発言しているのではなく、「自分の立場からはこう映るよ!」ということを、ただ発言しているだけなので、それをどのように受け取るかが、大事なのかなと思っています。
いつかこの、「こういう風な法則をもってフィルタリングをして記事とコメントをセットでみると変なバイアスがかからないよ!」という風な法則をまとめたいですねー!