永上裕之のネタ帳

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【インベスターZ】個人商店の喫茶店は「常にお客さんが3人いる状況」を作れれば成功!といえる商売という話

 

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前回の記事で書いた、

・社長と言えば → (最初から)プレイヤーでなくマネージャーに徹しなくてはいけない!

・社長と言えば → (最初から)仕事は効率的に行い、1日の決まった時間だけを仕事に充て、その他の時間は人脈を広げることと、プライベートの充実に時間を充てるべき

 という風な固定観念に縛り付けられると、選択肢が狭くなり、自由がなくなり不幸になってしまう。という話の、ビジネス版のような面白い話があったので、自分なりにまとめてみます。

個人商店の喫茶店は「常にお客さんが3人いる状況」を作れれば成功!といえる商売

発売と同時に購入した、

インベスターZ(11)

インベスターZ(11)

 

 この本なのですが、

・ある登場人物が、40年続いている夫婦2人でやっている喫茶店が閉店になるという話があったので、そのお店を引き継ぐ形の「居抜き起業」をする。という話

・その喫茶店の上に、夫婦は引き続き住み続けるため、家賃はいらず、売り上げの10パーセントを毎月支払うという条件

 

という話で、そのご夫婦に話を聞くと、

・個人商店の成功する秘訣、

→スリム(少人数体制で、固定費をかけずにバーンレートを下げる)

→シンプル(取扱商品が最小限)

→スロー(あまり忙しくない)

上記の総称として「3S」というのを教えてもらう。という話です。

この話は、「個人商店はコーヒーチェーンやコンビニとの競合が激しいのに大丈夫なのか?」という話からはじまるのですが、そのご夫婦は、

例えば、ラーメン屋などで「行列のできる地域一番店」を目指すような「経営方針」では、一時はトップに立つことができてたとしても、消耗戦を繰り返すうちにどんどん経営は苦しくなっていく。

という風に分析をし、さらに年齢的な体力面なども考慮し、競争が激しくない、「喫茶店」を選んだというのです。

そして、この喫茶店では、1杯600円のブレンドコーヒーが定番で、原価が20円。

3人のお客さんが、1時間に1杯注文すると仮定し、1時間1,800円の売り上げ。1日10時間営業で、1日の売り上げは約2万円。週6日営業で1週間で12万円。月商で50万円。

さらに、コーヒーの場合は、豆の保存がきくため、在庫リスクがなく、労働が軽度のため体への負担も少ない。という話でした。

しかし、作中ではこの説明に対し、「経済情勢や社会構造も変化していく中で、個人商店が時代の荒波を乗り切るには、軽食のメニューを始めたり、お客さんを増やすためにいろいろな先行投資と固定費のアップを行っていかないと、現状維持は衰退を招き、やがて廃業につながるのでは?」

という質問がされます。

個人商店にとって成長と拡大とは悪魔の囁き

上記の質問に対して、ご夫婦がお答えした内容が非常に的確だなと思っていまして。作中では、

「商売をする人の耳もとで悪魔はささやく。『もっと売れ、もっと広げろ』と・・・」

という風に回答されており、別の人が解説として、その理由を、地方都市の商店街の話を例に、

「市場規模を無視した売上計画を立て、そのために、借入をし、改築作業などをし売り場を広げ、その広さ分の在庫数を増やしてしまい、市場規模との乖離が生まれてしまうから。」

という風な形で説明されています。

このストーリーは、45Pぐらいで読み終わるストーリーなので、ぜひ皆さんも漫画をamazonで買って、年末年始に読んでもらいたいです(笑)

これ、漫画なのに、めちゃくちゃ、いい話じゃないですかね?(笑)

この話で感じた事・1 ~損益分岐点の設定について~

個人商店の喫茶店が魅力的なことの大きな要素の1つとして、損益分岐点が低いこと。なのかなと思います。

ただ、一般的にこのような事業の敷居が高く感じてしまうかというと、この作中でも紹介されていますが、

・会社を10年後、20年後も会社を存続させるには → 先行投資もいとわず、とにかく会社の規模拡大を目指し、組織を大きくし、右肩上がりの成長をし続けなければいけない。

というような、固定観念により、上記に書いたような「3S」の真逆の方向に進んでしまうことで、足元にゴールがあるのに、逆に自分からゴールから遠ざかってしまっている。というようなことを言っているのかなと思いました。

面白い記事として、

daikoma.hatenablog.com

創業直後にライブドア・ショック&リーマン・ショックを経験している古俣です。

最近ではIPO市場が活況を呈し、またスタートアップへの投資も数年前にはあり得なかった金額が相次いでおり、スタートアップにとっては非常に良い環境ですね。

しかし僕がピクスタを創業した2005年も同じような状況であり、創業後1年間は順調に資金調達できていましたが、その後ライブドア・ショックにサブプライムローン問題、リーマン・ショックが起こってあっという間に市況が悪化していきました。

その状況から自力でキャッシュフローがプラスになるまでの2年間は毎日資金繰りに追われて最もしんどい時期でした。その頃は2000年のネットバブル崩壊から7~8年後の出来事であり、さらにあれから7年がたった今、歴史は繰り返す可能性は低くなく、備えをしておくに越したことはないと思います。

 などは、まさに、そういう文脈なのかなと思っています。

この話で感じた事・2 ~どの規模を目標にするか~

この漫画とは直接的には関係はないんですが、もう1つ感じたこととして、

「どの規模を目指すか。」また、「今やっている事業の市場規模のトップラインと、目標は合致しているか」

という観点はあるなぁ。と思いました。

過去に見た記事で印象深いものとして、

toyokeizai.net

分かりやすい例では、無料モデルでサービスを開始し、後から収益を考える事業がある。これが成立するとしたら、もうめちゃくちゃ流行ったときだけ。世界中の人、日本中の人が使っているというのに近しいぐらいになって、初めて広告モデルが成立したり課金したりできる。中途半端では存在していないも同然だが、そもそも企画段階から全人口を網羅できるようなサービスじゃないのに投資している。

あとは経営者が優秀でも、マーケットが行き詰まっているケースが結構ある。勝者が特定されており、そこからの事業の路線変更や規模拡大が難しい。ネット広告やソーシャルゲームなどは色々な事業へ広く展開できるが、ある業界のこの部分をネットサービスにするとかは意外と行き詰まることが多い。市場規模がだいたい決まってバリュエーション(時価総額)に限界があるが、経営者が優秀だったりすると驚くような額がつく場合がある。

――今のベンチャーバブルがはじける時期は?

毎回そうだが、日経平均株価が下がると終了。資金調達した未上場のベンチャーは、一度高くついた時価を戻すことはできないので、今のうちにつじつまを合わせるしかない。本当に危険な状況にあるが、そうした自覚は感じられない。

とかは、非常に興味深いなぁ。と思っています。まさに、

・会社を10年後、20年後も会社を存続させるには → 先行投資もいとわず、とにかく会社の規模拡大を目指し、組織を大きくし、右肩上がりの成長をし続けなければいけない。

という固定観念から、市場規模を無視し、とにかく規模拡大を目標に掲げることが唯一の生き残るための手段。という風に、勝手に、自分の選択肢を絞り込んでしまっている事例なのかなと思っています。

この話を考えていると、「やりたいこと(事業内容=市場)」から適切な目標を逆算するのか、「やりたい規模(目標)」から、適切な事業内容(市場規模)を選定するのかによって、考え方が大きく変わってくるなと思っています。

私自身の例でいいますと、

www.egachan.net


に書いた通り、昔は、同世代の起業家に対して、

・売上至上主義(≒ 営業利益度外視主義)

・バリエーション至上主義(≒ PER至上主義)

というような評価軸を意識をしすぎていて、実態と乖離した、意味のないプライドみたいなところに評価のバイアスが過剰にかかってしまっていた気がしますが、最近は、そこら辺はニュートラルになってきて「やりたい事業をやる!」「実現したい世界を目指す!」みたいなところで事業選定をしており、そのやりたいことに必要であれば、必要な分だけ成長を目指す。というような塩梅でやっています。

また、

www.4gamer.net

ただ,どこまで行けるかは,どこで満足するかで決まっちゃうんじゃないですかね。例えばライブドアにしても,オンザエッジの頃に上場して,そのまま回せば回っていたと思うんで。そこでいいやと思うか,新しいところに行くためにライブドアっていうのを買って,名前も変えたほうが効率いいのかっていう。どこをゴールにするかだと思うんです。
 ドワンゴには一応キャッシュはあるんですけど,着メロビジネスがだんだん下がっているので,じゃあここで低速回転でずっと残し続けてればいいよねと判断するか,もしくはまた新しい土壌を,溜めたキャッシュで作ってみようか,っていうところの判断だと思うんですけど。

にもあるように、最初は「どこを目指すのか。」というところから始まるかもしれませんが、実際にやってみて「どこで満足するか」という観点も大事なのかなぁ。と思いました。

プラットフォーム型と小売店型

私自身は、2つのサービスをやっていますが、

himote.plus

は、プラットフォーム型で、

mensfashion.cc

は、小売店型だと思っています。ただ、プラットフォーム型はいいのですが、「小売店型」というのは、「バリエーション至上主義(≒ PER至上主義)」的なアプローチで考察し、かつ、サービスを1度も使っていただけていない方とかだと、理解してもらえないことが多く、過去にちょくちょく聞かれる質問として、

「なんでマーケットプレイス(プラットフォーム型)のファッションサイトじゃなく、小売店型にしたんですか?」

と聞かれます。

その質問に対して、今回の記事をもって、背景やロジック含め包括的に回答できるのかなと思っていますが、それ以上にやっぱり、

「やりたいことを、最適な規模と、最善の方法で実現していく」

というところを原点にしているからだと思っていますが、今回のように言語化してみると、改めて頭の中の棚卸ができて面白いですね。

年末年始は、さらに、自分の行動の理由。みたいなものと対話を続けてみたいと思います!

(おまけ)純喫茶はいいですよ

ちなみに、話で出てきた純喫茶についてまとめてみました!よろしければ、こちらもどうぞ(´▽`)

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ここ1、2年の死生観の変化にとも、マーケットイン型からプロダクトアウト型のビジネスモデルに興味が一転してきました。

もうあと4か月ぐらいで、30歳になります。

そういう年齢の変化も含めなのですが、もともと「超心配性」という性格も相まって、「死」について意識することが増えてきました。

それは、特にネガティブだったり、深い意味でなく、「人はいつか死ぬ。では、どう生きるか。」的な、普通な話です。

そういう意味で、ここ1、2年「死」について意識をすることで「死生観」の変化がありましたが、その変化について可能な限り価値中立的に変化をお伝えし、そのうえで、ビジネスモデルへの興味の変化について書いていければと思います。

死生観の変化は「他人の価値観の上で生きるには、もう残り人生は長くない。」ということ

まず、前提として私は特に健康面で大きな問題はありません。ただ、仮に120歳まで生きたとして、残り90年の人生としても、

「残りの人生はそんなに長くない」

と思っています。

それは今の判断スピードやアイディアや実行力が維持できる限界を色々な諸先輩方を見ていると、コアに活動できる期間というのは限られていると思っています。

(もちろん、医学などの進歩により、その期間が延びるのはすごい期待していますが!)

そういう意味で、残りの人生が○○年というよりは、「大好きなビジネスを第一線でできるのは○○年」という年数に対しての意識を強くするようになってきました。

そうなってくるとどうなるか、という例えとして、よくあるのが、新卒の就職先として「両親が”安心”してくれる就職先・至上主義」により新卒の就職先を決めた人が、数十年後に、「あれ?学生時代に両親からあんなに○○に就職しないと自分は幸せになれない!的なこと言われてたけど、楽しい仕事ってもっと色々と選択肢があるし、自分の人生の残り短い人生も、全て両親の安心のために働くものなんだっけ・・・」と思う現象に近いと思っています。

とはいえ、「ビジネスの型を覚える期間」も大事ですので、個人的には「1年目から好きなことだけをやって生きていく!」という選択が、トータルの人生において結果的にやりたいことの最大化ができるかは少し疑問ですが、私の場合、webサービス提供歴は16年、ビジネスマン歴は10年ですので、そろそろ残りの人生は自分がやりたい選択肢を選んでいければと思っております。

その結果、マーケットイン型からプロダクトアウト型のビジネスモデルに興味が一転

前回のブログで、

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というものを書きましたが、死生観が変わることで、結果的に色々なものへの興味も変化してきています。

私はこれをいわゆる「経営哲学」というのかと思っておりまして、

 

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に書いた、

・株主資本と利益剰余金についての考え方
・KGIとして売上至上主義、利益至上主義、PV/インストール至上主義など、どこに重きを置くか
・(30歳を超えた社長の場合)社長個人の仕事のモチベーションは何か?
・10年後の会社の目指す会社の広い意味での規模感(事業内容ではなく)

といった項目以外にも、

・BtoBと、BtoCどちらに軸足を置くか

・マーケットイン型、プロダクトアウト型どちらに軸足を置くか

なども大事だと思っています。

この、マーケットインとプロダクトアウトというのは、

 マーケティングを勉強したことがない人でも、「プロダクトアウト」と「マーケットイン」という言葉は聞いたことがあると思います。改めて説明するまでもないかもしれませんが、念のために確認しておくと、一般的に「プロダクトアウト」というのは技術や製造設備といった提供側からの発想で商品開発・生産・販売といった活動を行うこと、「マーケットイン」とは市場や購買者という買い手の立場に立って、買い手が必要とするものを提供していこうとすることを指しています。

引用:https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=6918

が分かりやすいのですが、IT業界でいうと、

<マーケットイン>

・(スマホからガラケーへの出荷台数推移の図を出して)「現在、スマホの出荷台数は劇的に増えており、スマホの出現により隙間時間の活用時間が増え、可処分時間が増え、この時間の奪い合いになります。その為、当社では電車の移動時間などでも活用できるアプリは何か。ということを考え、その結果...」

・「現在の世の中では、××のような課題を抱えており、その××課題を解決するために...」

 

<プロダクトアウト>

・(当社の場合で言うと)「当社の企業理念は、~世の中から「さみしい」をなくす~で、服装による足切りによって恋愛に失敗してしまうという現象を世の中からなくすことで、結果、世の中のさみしいの数を減らす一助となると考えている。そのため、上級者レベル向けでなく、初心者向けの可能な限り使いやすいファッションサイトを、作りたい!」

・「私は、週に4日ぐらい○○に行き、××をして遊んでいます。この××は現在はまだ趣味ではありますが、この××がビジネスになり、もっとより多くの人がこの遊びを楽しんでほしい!と思い、思い切ってサービスを開始しました!!」

 

という感じだと思います。

このプロダクトアウトというのは、実は周りでおススメしてくれる人というのは少ないと思います。そして、その型を体が覚えてしまい、自分の内なるやりたいことがあるのに、マーケットイン型を続けてしまう。という人が多い気がしています。

その現象の理由を、分析してみたのですが、これはアドバイザー側の肩書にもよると思うのですが

<投資関連・コンサルタントのアドバイス>

(これはしっかりと調査できていないので、あくまで仮説ですが)いわゆる、MBAといわれるような経営について体系的に勉強をされる場合、マーケットイン型の内容が多いのかなと思いました。

※あくまでこれは、web上のインタビューなどを見ている印象ですが「世の中の課題を解決するのがビジネスだ」「市場規模から逆算してビジネスモデルを考えるべきだ」「今、××業界がアツい」というような言葉をよく見かける印象があります。

<経営者の先輩のアドバイス>

これは私自身の実体験なので、そこまで外れていないと思うのですが、仮に誰かにビジネスモデルについて相談されたとしても、

・基本は、「自分のやりたいこと(プロダクトアウト)」を、相手のやりたいことと脳内で勝手に変換してしまい話してしまう。(自分がやれない部分を、託したくなる?)

・マーケットイン型の話の方が、どう考えても頭よさそうに見える(相手のリアクション至上主義/実利度外視主義)

なのかな、と勝手に思っています(笑)

 

ただ、全体の大きな理由としては、

「自分は、どうしてもこれがやりたいんだ!!!」

と心の底から思えるものに、出会うには脳内で一定の決まった思考ルートを経由する必要があるお思っていまして(これに気付くのにすごく時間がかかりましたが...)、一歩間違えると、

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にも書きましたが、

 「ホームラン狙い ✖︎ イノベーティブな事業」スタイルの組織のみがスタートアップの成功スタイルであるという考え方

という、「ホームラン狙い ✖︎ イノベーティブな事業」ということが、「自分の中で唯一のやりたいことだ!!」という勘違いを生んでしまう可能性もあると思っています。(もちろん、10年後もそれが本当に心の中からやりたいことだ!と、思い続けれていれば、それは本当のことかもしれませんが。)

私ももともとは市場環境を分析して、狙い撃ちして、ビジネスを当てる!という「手段」自体が好きなタイプだった

最後に、このプロダクトアウトというものが私にとっての「残り少ない人生におけるやりたいこと」であるということに至った経緯を説明したいと思います。

まず前提として、私ももともとは「心の中から湧き出てくるような、やりたいこと!」というのはありませんでした。さらに、ビジネスマンとしてのスキルにも興味があり、色々な本を読みましたし、「分析人間」ですので、

・PV数 → UU → アプリインストール数→ MAU という風な投資家の方が重要視するKPIの変化を、記事などから分析し評価されるKPIや、業界などに寄せに行ったり

・ビジネスのバズワードといわれるものに乗っかかりサービスを考える

ということをし、それが狙い通りヒットすると非常に嬉しかったです。

ただ、「死生観」が変わるにつれ、

・他人の評価の土俵(他人が決めたKPI)の上で頑張ることへの疑問

・一線で働けなくなってから、自分の過去を振り返ったときに、仮に他人の土俵で成果を出し続け、結果手元にすごく沢山お金がある状態よりも、仮に手元に貯金が1円もなくても、自分が心の中からやりたい!と思って作った、プロダクトやサービスが世の中に提供され続けている状態であることの方が幸せであるではないか?という疑問

という、根源的な部分に疑問が沸いてきました。

もちろん、マーケットイン型のビジネスモデルも非常に重要ですし、それが結果的に自分の「心の内から湧き出てくるやりたいこと」と結果的に一致する可能性や、私のように「心の内から湧き出てくるやりたいこと」を続けお金を儲けれないというのは、結果的に逃げであるから、あなたは尊敬できない。といわれることもあるかもしれません。

ただ、繰り返しになりますが、仮に他人にそのように思われたとしても、今の心境としては「自分の残りの人生はもうそんなに長くないんだから、自分の魂の声に従って生きたい!」と思っている。というのが、今の心境です。

 

が、今後どうなるかはわかりませんので、あまり追い詰められているテンションということでなく、ナチュラルに今現在はそう思っている。程度の内容でした(笑)

長文お読みいただき、ありがとうございました!

これは逃げ?進化?30歳を目前にして、「売上だけの話」や「儲かるビジネス」などの話を聞いても、興味が持てなくなってしまいました。

ちょっと記事タイトルだけだと、分かりづらいかもですが、23歳で脱サラをし起業をしてから、経営を通じて色々と大変なことや、感動したことが沢山ありました。

その中で、時を同じくして起業した経営者コミュニティにおいて、今思うと、少しお恥ずかしい話ですが、

「前期、売上どれぐらいいった?」

「最近、うち儲かるビジネス見つけたんだよね!」

というような会話が頻繁に交わされていた時期がありました。(同じ時期に起業すると、よーいドン!が一緒な仲間なので、共通の話題として立ち上げ当初は盛り上がるテーマなんだと思っています。)

※儲かるビジネスと言っても、怪しいものでなく、例えば、ガラケーのサイト作成をする。とか、就活イベントを開催するとか。そういうbtobビジネスの類のものでした。

 

ちなみに私は当時から、非モテ+というSNSサイトを起業前から運営しておりましたが、周りはbtob(法人向けビジネス)がメインの会社が多かったこともあり、いわゆる「売上目標!」というようなバリバリの経営の話などには私は疎い存在で、自社でwebサイト制作の受託業務など一部行っていたものの、基本的には自社サービスの改善や、新サービスのリリースを続けているという日々でした。

ただ結果として、btoc(個人向けサービス)の方はなかなか売上が上がらず、サービスのアクセスは伸び、サービスの質は向上していると思っても、「売上」などの基準に置き換えると、そこは苦しいものがありました。

そこで結果として、

blog.livedoor.jp

のような形でピボットをすることになりました。

ただピボット後は、奇しくもベンチャー界にはファイナンスブームがあり(と、個人的に感じていただけかもですが。)、周りのbtocサービスの運営会社は、売上が上がる前段階から億単位の資金調達をしており、「売上」でなく「ファイナンス」という評価軸などもクローズアップされるという流れがありました。(という風に、個人的には感じていました。)

そういった経緯で、簡単にいうと、同じような時期に設立された会社と比べた時に、「経営」「売上」「ファイナンス」などに対する劣等感を感じ、コンプレックスに感じていた時期がありました。

さらに、当時は(広い意味で)ファイナンスのご相談などを色々な人にさせてもらっていた時期で、極端な表現ですが、ファイナンスのためだけの話をしていると「売上」「営業利益」「経常利益」「純利益」という項目だけで会話をしているような感覚に陥り、私が日常的にしてきた、「こんなサービス作ったら面白くないですか!?」といったトーンの未来の話や、過去の実績についても「売上に現れていない、”価値のあるモノ”」(サービスの質や、世の中に提供している価値や、潜在的なサービスの価値などなど)についてを語っても、暖簾に腕押しな感覚を非常に味わっており、やるせない気持ちになっていた時期がありました。

今思うと、この点は完全に自分が逃げていたと感じていまして、その時に学んだことは非常に大きく活きています。が、当時は相当つらかったです(笑)

この件は結果的に、

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などじゃないですが、一定の論理的な整理ができ、自分なりの会計に関する独自のモデルも確立し、自分なりの心の整理はでき、一段落しました。

ちなみに起業後の心境の変化について、詳しくは、

www.egachan.net

にも書いてありますので、よろしければご覧いただければ幸いです<m(__)m>

そんな日々を過ごしてきたのですが、つい最近、心境の変化がありました。

上記の件などに悩みつつも、一段落し、数年生きてきたのですが、30歳を目前にして、新たな心境の変化がありました。

それは最近、私が提唱している、

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にも関連し、30歳を超えてからの「(個人としての)仕事のモチベーションの明確化の重要性」にも繋がってくるのですが、結論から言うと、

「あんなにコンプレックスに感じていた、周りとの(単純な)売上の比較や、規模の比較などに興味が薄くなってきてしまった。」

というものです。

ただ、ここで少し議論が分かれるのですが、「そもそも、他人と競争すること自体が健全でないので、今の心境が絶対的に正しい。」という話もあると思うのですが、ここはバランスだと思っていて、経営者として、「負けん気」が強いことも重要なことだと思っています。また、だからと言って、「自社の成長(売上含め)」に興味がなくなったわけでもないです。

どちらかというと、他社の話を聞いても、比較することができないものに感じ、あまり噛み合わなくなってきてしまったというニュアンスです。

これは、今の自分の心境の変化であるのですが、一方で、客観的に聞いてみると、「それって、逃げなんじゃない?」「単純にタイプとして、ナンバーワン思考から、オンリーワン思考に変わっただけ」という風な考え方もあると思いますし、難しいなー。と思っていますが、現状はそういう風な心持であります。

(最後に)じゃぁ、何に興味があるの?

じゃぁ、何に興味があるかというと、シンプルに言うと、企業理念である「世の中から「さみしい」をなくす」の実現に向け、1日1日を目標達成に向け愚直に歩んでいくことは非常にやりがいがあり、「もう、これしかない!」という感じです。

この心境の変化は、最近気づいた変化でして、根の深い話ですので、人生の先輩方にオーセンティックバーなどでじっくりと、ご指導を受けたい内容です!!ぜひ、よろしくお願いします!

経営者としての考え方の分かれ目になる項目について

今回は、最近書いている、

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の、私が考えている説に関連してですが、例えば、「ガムシャラに頑張る!」という言葉は非常に耳障りがいい言葉ですが、10代の人が言うのと、30代の人がいうのでは、受け取り側の印象が違ってくる気がします。

10代の人が言うと、「(頑張り方が分からないけど、行動しないと何も掴めないから)ガムシャラに頑張る!」というポジティブに受け取られると思いますが、

30代の人が言うと、場合によっては、「(何を頑張ればいいかの、勘所がわからないので、とりあえず)ガムシャラに頑張る!」とネガティブの意味でとられてしまうこともあるのかなと思います。(もちろん、新しい分野でチャレンジするときの、ガムシャラは逆に、同い年の人に比べ相対的に行動力があるというポジティブ評価もあると思います。)

そういう勘所というような意味で、私が最近注目しているのは、「経営者としての価値観や考え方の分かれ目になる項目」だったりします。

分かりやすい例で言うと、「10年後に従業員数はどれぐらいの規模をイメージしていますか?」という問いのように、正解はないんだけど、色々なケースを想定し、ある程度、事前に方向性を定めておいた方がいいよね。というような項目だと思います。

今回は、そういった項目をいくつか書き出してみたいと思います!

経営哲学について

ブログを書くとなると、「よしっ!書くぞ!」と気合を入れる必要があるのですが、twitterだとその心理的負荷が低いので、最近はtwitterに思いついたことをつぶやくようにしていて、今後はtwitterの引用でブログを頑張ってみたいと思います(笑)

 という流れで書いたのですが、

・株主資本と利益剰余金についての考え方
・KGIとして売上至上主義、利益至上主義、PV/インストール至上主義など、どこに重きを置くか
・(30歳を超えた社長の場合)社長個人の仕事のモチベーションは何か?
・10年後の会社の目指す会社の広い意味での規模感(事業内容ではなく)

などです。

経営者がフロントに立ち生涯いくつの事業にコミットするか、または会社としていくつの事業にコミットするか

newspicks.com

佐藤:それよりも、もっと高次元なことがしたいんです。亀山さんだって、たとえば、もう1次元あったら行きたいと思いませんか?

亀山:え? もう1次元?

佐藤:その次元では人間が空を飛べたり、時間を自由に行き来できたりするかもしれない。そこに通じる道が見つかったら行くでしょう。

亀山:かもしれないね。でも、たとえば「明日ガンで死ぬ」となったら、いきなり世の中が光り輝いて見えるかもしれないじゃない。葉っぱがキラキラしていたり、雲が流れているだけで泣いちゃうかもしれない。

そういう精神的な変化だって、別の次元に行ったのと同じだと思うけどな。結局、俺たちは頭のなかで別次元に行くしかないんだから。佐藤さんは本当に、4次元とか5次元に行けると思ってるわけ?

newspicks.com

「8割の理解」で次に行きたい

亀山:佐藤さんのいう「8割の理解」とは、ある科目で80点とれたら次の科目に行きたいってこと?

佐藤:そういうことです。社会や人間でさえ、自分にとっては2割なんです。掘り下げるとすごくおいしいものが詰まっているかもしれないけれど、理解する意欲がわかない。向こうに違うものがあるなら、その80点を取りに行きたいです。

亀山:俺が危惧するのは、その8割をあちこち見てまわっても、結局、コアな部分はわからないことだよ。

いろんなアルバイトを転々として「俺は飲食店もやったし、建設業もやったし、なんでもやった」っていうけど、結局ただの作業しか任されてないから、表面しかわかってない。そんな人よくいるよね。

佐藤:人のメカニズムと、物理・生命のメカニズムといった、人間以外のものがどう似ているのかが気になっています。人間のことよりも、地球の外の世界や世の中の仕組みに興味があります。

そして、これとこれは似ている、これは長方形と思ったら円だったと発見したときは、すごく興奮します。

亀山:なんだか学者みたいな好奇心だね。俺の好奇心はもっと俗っぽくて、「どうしたらもっとモテるかな?」とか。

たとえばコンビニの店員の女の子がお釣りを渡すとき、ニコッと笑いながら俺の手を両手で包むようにしてくれたら、「ああ、今日はこれで1日幸せ!」みたいなことってあるじゃない。

佐藤:いえ、ないですね。

亀山:げっ? そうか、ここで俺たちの道は分かれるんだな(笑)。

佐藤:同じものを見ていても、どこにピントが合っているかの違いですよ。私はそのコンビニの店員が手を握ってくる構造に興味がありますね。どういう原理でそうなるのか。次のお客にもそれは再現可能なのか。

という対談が非常に興味深かったです。

こちらの対談は個人としての興味の話ですが、 会社における事業領域の広さなどは、こういった経営者の性格などが影響してくるのかなと思っています。

ちなみに、私などは性格的に、麒麟・田村さんの「味の向こう側」じゃないですが、物理的なものというよりは、人間の内面的な方向に興味が向かっているので、会社の企業理念も「世の中から「さみしい」をなくす」という風になっており、非常にしっくり来ています。

また、

じゃないですが、「一点突破、全面展開」というのは、ベンチャー企業にリソースの集約は非常にに大事だと思っています。ただ、どうしても、やりたいことって増えていってしまうんですよねぇ。。(笑)

そういう意味で、facebook、ファーストリテイリングさん、スタートトゥデイさんなどは会社規模に対しての事業規模数が非常に集中されていて、素晴らしいな!と思っています。