永上裕之のネタ帳

「メンズファッションプラス」、「非モテ+」と言うサイトを運営しています。日々、奮闘して頑張っております!

【非モテコミットは気持ち悪い?】「恋愛工学」非モテコミット、ルーティーンの概念について

私は、非モテ+という匿名SNSを運営しているのですが、 その関係で「非モテ」関連の記事は割りかし多く見る機会があります。

そんな記事を見ると、数年前からよく目にするのが「非モテコミット」という言葉でして、その「非モテコミット」についてを体系的に理解できる小説があると知り、実際に読んでみました。

その小説は、

ぼくは愛を証明しようと思う。

ぼくは愛を証明しようと思う。

 

これなのですが、今回はこちらの小説を読んで非常に色々と考えさせられたので、私なりに「非モテコミット」や「恋愛工学」について思ったことや、それをもっと広い範囲で有効活用できるといいな、と思ったことを書いていきたいと思います。

非モテコミットとは

例えば、こちらの記事では、

自分にやさしくしてくれた女性を簡単に好きになり、「もうこの女しかいない」と思いつめ、必死にアプローチすること。

『ぼくは愛を証明しようと思う。』の主人公、渡辺正樹も「恋愛工学」を知る前は、常に女性に対しては、友達として近づいたあと(恋愛工学では、これを「フレンドシップ戦略」と呼ぶ)、「非モテコミット」してばかりだった。

こうなると、女性は、相手の男性を気持ち悪いと思うか、自分のいいように利用し、恋愛には発展しない。

と書かれていたりしますが、ネット上では色々な解釈があるのですが、私の認識としては、

「自分はモテないんだ」(自虐的な非モテ)というマインド状態、または、気付かずにその状態で、さらに「自分には、この人しかいないんだ・・・」と周りが見えない状態で、異性に対して必要以上に一途に恋愛をしている状態(両思い、片思いどちらも含む)。

という風に解釈しています。

その上で、ネット上を見ていると色々とこの非モテコミットや恋愛工学について議論が展開されています。

そもそも議論の分かれ目となる前提の考え方

ただし、非モテコミットや恋愛工学を議論する際に、下記の様な前提が一致していないと議論が進みづらいなと思っています。その項目とは、

  • 不特定多数の人からモテたいと思っている(一般的なモテる人) ↔ 不特定多数の人からモテたいと思っていない
  • 恋愛に凄く興味がある(恋愛至上主義) ↔ 恋愛に興味がない(または平均よりも優先順位が低い/非恋愛至上主義)
  • 非モテコミットは良くないと思っている(恋愛工学の手法や生き方に賛同している) ↔ 非モテコミットは良くないと思っていない(恋愛工学の手法や生き方に懐疑的)
  • 恋愛に効率性を求める ↔ 恋愛に効率性を求めない
  • 「メソッド」などの言葉に抵抗がない ↔ 「メソッド」などの言葉に抵抗がある
  • NTR属性派 ↔ 非NTR属性

 などです。

こういった前提条件が一致していないと、「恋愛工学」自体の議論はなかなか難しいのかなと個人的に思っています。

なので、今回はあくまで「恋愛工学」で出てくる「非モテコミット」と「ルーティーン」という2つのキーワードだけを切り出して思ったことを書いていければと思います。

「恋愛工学」というある種の「非モテ」の対案があることで、恋愛に対するスタンスの比較優位論での議論が可能に

これは一例ですが、こちらのブログでは、

これは発表当初から様々な場所で活発に議論され、今では恋愛工学を信望する信者と、それらをめちゃめちゃに攻撃するアンチを産みだした。はっきりいうけどこれは普通の状態じゃない。恋愛工学誕生前後で世界線が変わってしまったのだ。イグノーベル賞級の発明だろう。

と書かれているぐらい恋愛工学に関しての議論は非常に見かけます。

また、ある種「非モテの対局な状態」のたたき台としての「恋愛工学」(小説に書かれているような立ち振舞や生き方など含め)があると、比較優位論の議論ができるようになり議論が進みやすい状態になっているのかなと分析しています。

対案があると、「非モテな状態がいい?それとも恋愛工学的な状態がいい?」という形で1つの意見を否定して理想を語るよりも、メリット・デメリットの比較がし易いのかなと思います。(いわゆる、「そこまでしてモテたくないわ!」の「そこまで」の部分が言語化された状態)

 もちろん、この2つを二者択一にするのは単純化し過ぎだとは思いますが(笑)

そういう意味で、非モテ+は、

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と、右側の「恋人が欲しくない人」(アンチ恋愛至上主義/非モテに肯定的?)などにも積極的に参加して欲しいな。と思っていますので、「非モテコミット」については、そもそもの理想としているものの前提からずれてくるのかなと思っています。

ただ、ここで普通は終わりなのですが、私は少しややこしいのですが(笑)

一方で私は、メンズファッションプラスという「ファッション誌に載っているような派手な服じゃなくて、女性目線で選んだ、幅広く女性ウケするファッション(これはシンプルな無難なファッション)をコーディネート一式で販売しますので、コーディネートに悩むことなくファッションレベルを上げ、「その服ダサいね。」みたいなところで門前払いされるようなことを回避し、相対的に女性にモテるようになるサポートをします!」というコンセプトのサイトを運営しています。※詳しくはコチラにサイトコンセプトが書かれています。

これは、図で言うと左上の更に男性ユーザーだけに向けて提供しているサービスとなっているのですが、実はこのメンズファッションプラスでは、恋愛工学で言う「ルーティーン」という概念を一部取り入れているのかなと思いました。

「俺、彼女が欲しいんですけど、どうしたら良いですかね!?」と相談されたら何て答えますか?

「ルーティーン」というのはIT用語なのか金融用語なのかわからないですが、いわゆる「定型化して繰り返し行う作業」というようなニュアンスなのですが、恋愛工学では、徹底的に色々な行動に対して「ルーティーン」として定型化し、ラベル付け(写真撮りましょうかオープナー、こんばんはオープナーとか)をしていきます。

で、私自身は

blog.egachan.net

というような記事を書いていまして、「データ分析」とか「仕組み」とか好きな人間なのですが、私の「ルーティーン」についての認識は、例えば、男性の人に

「俺、彼女が欲しいんですけど、どうしたら良いですかね!?」

と聞かれたときに、「答える方法」 = 「アタナにとってのルーティーン」という意味なのかなと思っています。(これは恋愛工学というよりも、仕組み仕事術的なアプローチとして)

こういう質問に対して、ある人は、

・「とにかく、ダイエットをすることだよ!」

また、ある人は、

・「出会いの機会を増やすために、facebookで恋人募集!と書くんだよ!」

というかも知れません。

このアドバイス自体を「ルーティーン」と呼ぶため、ルーティーンという言葉自体に価値観は付随しない、無機質なラベリングという認識です。

ただ恋愛工学では、全ての流れをタイミングやセリフに至るまで全て完璧に「ルーティーン」として紹介しているのかなという認識です(笑)

ちなみに、小説の本文では、

「ルーティーンって言うのは、女に話しかけたり、会話を弾ませたりするときに、繰り返し使うトークスクリプトのことだよ。繰り返し使うということで、毎回使うデートコース全体のことをルーティーンと呼ぶこともあるが、基本的にはナンパの台本のことだな」

 と書かれています。

メンズファッションプラスでやりたいルーティーン

ですので、「ルーティーン ≠ 恋愛工学のルーティーン」は各々は別々のものとして定義づけた前提で、メンズファッションプラスでは「メンズファッションプラスで提案されているコーディネートを着る」という行為をルーティーン化(パターン化、仕組み化)することが私のやりたいコトのかな。と、恋愛工学を読んで思いました。

ここまで書いた通り、かなり恋愛工学に関しては賛否両論がありますが、一方で「他人が服を選ぶこと」に対しては無機質的なものなのかなと思っています。

 

そういう意味では、恋愛工学でいうところの「フェーズ」というものがあるのですが、恋愛工学では「異性と出会うフェーズ」からが紹介されていますが、私はさらにもう少し前のフェーズで、かつ無機質な「今日着る服を選ぶフェーズ」をサポートする仕組みを作ることで、

「俺、彼女が欲しいんですけど、どうしたら良いですかね!?」

と質問された場合に、自分も少しでも相談者の人生を変える協力ができるようなサービスを提供できるようにメンズファッションプラスを昇華させていくことが、自分のライフワークだなーと思っています。

(おまけ)非モテ+でやりたいルーティーン

基本的には最近の生活はメンズファッションプラスのことがメインなので、非モテ+はなかなか手がつけれていないのですが、せっかくなのでいつか実現させたい非モテ+で実現したい世界観も「ルーティーン」という定義で語りたいと思います。(これはあくまで、「夢」という感じです。)

よくキュレーション系のサービスを運営する場合に「情報の非対称性を無くしたい」というコンセプトを聞きます。

しかし、私はそこまで崇高な考えじゃなく(笑)

あくまで、「この状態ってメッチャ面白いから、皆に知ってもらいたい!!!!!」

って言うぐらいですので、ちょっと思想とかからは離れますので、ご了承ください(笑)

 

具体的に実現したいこととしては、

  • 「リア充」層が混ざらないコミュニティの形成(IT用語っぽくいうと、同じようなクラスタ)を行う(これは非モテ+で数年前からできているという認識です)
  • しかし、ネットで友達を見つけて、深夜に音声Skypeなどをしたり、日々の出来事を共有するようなコミュニティに入ったり、作ったりするぐらい仲良くなるのは非常に難しい(また空中分解しやすく、継続も難しい)
  • ただし楽しいのは「そういうネット友達コミュニティ」が出来た状態。のため、そこに至るまでの過程を省略し、そういう状態に入ることの敷居を下げたい
  • ここはある意味、ゴールが違うだけで恋愛工学での「知り合う方法 → 仲良くなる方法」を工学的に捉える(ルーティーンに落としこむ)に思想の根源は近い(恋愛工学で言うところので、ACSモデル)
  • さらに言うと、「マッチング精度」(現状のクラスタ分類をさらに細分化するなど)、「ラポールの形成支援の仕組み」(例えば、匿名アカウントと紐づくインタビュー機能を提供など)などネット上のコミュニケーションですので、恋愛工学以上にネット友達工学(?笑)は進化出来ると思っている。

とか、そういう世界感を実現できたら面白いなーと思っています。

 

長くなりましたが、最後は夢を語れてよかったです(笑)そして、このエントリーを書くことで、自分がやりたいことの頭の整理も出来ました!

また長文を最後まで読んでもらい、ありがとうございましたm(_ _)m