『社長は他の人に仕事を任せ、現場から離れるのがゴール』というのは本当に正解か。という議論について
経営における絶対的な正解は本当に、絶対的?
「経営における正解」的な話ってよく耳にする機会が多いのですが、ダブルスタンダードと言いますが、「これが絶対的な正解!」というマニュアルであっても、AさんとBさんで真逆なことを言っていることとかってよくあります。
例えばですが、
・コピー代も節約を促すことでコスト意識が浸透する or コピー代の節約をいう会社は社員が萎縮して成長しない(確か、「リクルートという奇跡」からです。)
・上場は絶対にしない方がいい or 上場は絶対にした方がいい
など、日々の運用ルールから、会社の方向性まで、いろいろな本を読んでいても、2冊の本を読むと「真逆の2種類の絶対的な正解」が存在してしまうことってよくあります。
「社長は他の人に仕事を任せ、現場から離れるのがゴール
そんな中で私が1番難しいなぁ。。。というのが、「社長は、どのタイミングで現場をフェイドアウトするか」という議論です。
ただ、この議論に関しては、冒頭で書いた例とは違い、0か100かの話でなくグラデーション的な話ですので、当然正解はないと思います。
また、この話は、個人的には、
・どこまで自分がフェイドアウトするかのパーセンテージ
・社長の年齢
・事業内容
・社員数
・売上規模
などにより変化していくる話ですので「会社とは、○○すべき!」という一律的な話でないと思っています。
印象深い2つの話
個人的な話ですが、この話をするうえで、過去の記憶を遡ると、この2つの言葉がすごく印象に残っています。
自分がいなくても動くサービスを作る
という話と、
「若いのに仕事を人に任せて監督に
徹していると、暇になって、
自身の経験が足りないまま、
成長が止まる」
という話です。
特にひろゆきさんの話は、ある程度、昔からネットサービスを作っている人は超有名な話なんじゃないかなと思っていまして、私自身も、かなり定期的に思い出しています。
プロダクトの集中と選択
私は器用じゃないのでイメージがつかないのですが、「色々なことをやっている会社」ってあります。サービス数も、業種も、多国籍向けなど、沢山とやっている会社です。こういう会社の方のインタビューを聞いていたのですが、やはり、1つ1つ現場に入ってコミットするということはせず、まさに「責任者に任せる」ということでした。
ただ一方で、私が関わっている業界で言うと、
EC: amazonやzozo
アパレル: ファーストリテイリング(ユニクロ)
SNS: facebook
などは、運営するプロダクトやブランド数は相当絞り込んでおり、1つのプロダクト改善が全体売上への貢献度が非常に大きいような体制になっている気がします。
また社長自身のコミットに関しても、投資先の会社は別として、基本的には社長自らプロダクト改善に激しくコミットしている印象があります。例えばですが、ファーストリテイリングの柳井さんは未だに店舗のチラシ作りに関わってるなどは有名な話だと思います。
これは、プロダクトやブランド数を絞り込むことで、「1つの改善に対しての売上貢献度が高いため、社長のリソースをプロダクト改善作業に充てることの意義が大きくなる」という体制が実現できているのかなと、勝手に思っています。(当然、100個の事業をやっていて、1つの事業の最大貢献度が5%程度とかですと、なかなか全プロダクト改善にコミットするのは難しいため。)
ただ一方で、経営をしている上で1番聞く話なんじゃないかな。と思うのですが、
「社長がいつまでも現場に居たら他の人が成長しないため、社長のリソースが会社の天井になってしまう。だから、社長は自分をクビにすることが最終目標だ。」
という話もあります。
繰り返しになりますが、この話はグラデーション的な話なので一律的な解はないと思っているのですが、ある程度、「こういう規模だと、○○」「社長の性格が○○なら、☓☓」みたいな条件分岐の法則はあるのかなーと思っていますが、ぜひ詳しい人いましたら、教えて下さいませ!!!m(_ _)m