30歳を超え「成功という名の失敗」をした人が、セカンドチャレンジをするか否かの「分かれ目」についての考察
こちらのエントリーに続いてですが、前提として、
・そもそも、私自身が成功をしているとは毛ほども思っていない(連帯保証をしている会社の借金もまだまだありますし…)
・ただし、30歳以降の起こりうる事態を今からシュミレーションしておくのは重要なことだと思っている(私は専門卒ですが、大学に行くか否かは、もっと事前に考察しておけばよかった。。と、今でも後悔しています…)
ということでご理解いただければ幸いです<m(__)m>
その上で、今回は、様々な経営者の方の発言をもとに、自分なりに考察を深めていきたいと思います。
「成功という名の失敗」
これは最近、1番好きな言葉なのですが、柳井正さんの書籍にて使われていた言葉です。また、
の、 246Pの、
お客様のことを考えずに、小さな成功で満足してはいけない。本当は大した成功ではないのに、自分が相当大きなことをやり遂げたような錯覚をしている経営者もよくいる。若くして成功したので、その次に何をしたらよいのか分からない人も非常に多いと思う。成功したという意味合いではなくて、むしろそれは「成功したという失敗」なのではないだろうか。成功したと錯覚している人にとって、その成功は明らかに失敗だったのだとぼくは思う。
などは今回の考察のヒントになるのかなと思っています。
「想い型」ではなく「責任感型」
こちらのエントリーも非常に参考になります。
「よく途中で投げ出さなかったね。どうやって気持ちを強く持ち続けたのか」という質問を受けることが多いのですが、正直そんなことを言っていられる立場ではなかったです。とにかく責任を全うしなければという意識以外には何もなく、事業一つひとつに個人的な思い入れがあるとかないとかに関係なく、全力を尽くしてきました。
このように「想い型」ではなく「責任感型」。そう自分を分類しきっていた私に転機が訪れます。ものすごい無責任退任をやらかしたのです。
2年間現場から退いたことで得たことも失ったこともありますが、一番の大きな変化は、ヘルスケア事業に対するとてつもなく強い「想い」が芽生えたことです。
「想い」により突き動かされる事業リーダーがいいのか、冷静な責任感型がいいのか、単純な答えはないと思います。事実、この事業はまだ成功とは言えない状態です。それに私自身、以前と異なる姿勢で仕事をしているわけではなく、プロフェッショナリズムについては、これまでと同じ厳しい水準を持って仕事に臨んでいます。
ただ、この年にして「これが私のライフワークになるのかな」と思える事業に出会えたのは幸せでした。
・「好きなことを仕事にする」 or 「儲かることを仕事にする」
・「好きなことをして売れないバンドマンを目指す」 or 「好きじゃないことをして売れるバンドマンを目指す」
のような分類に近いなと勝手に思っているのですが、「思い型」と「責任感型」と、どちらのタイプが自分にとってフィットするか。というのの見極めも、30歳を超え「成功という名の失敗」をした人が、セカンドチャレンジをするか否かの「分かれ目」の1つの重要なポイントなんじゃないかと思っています。
50代で完成させ
孫さんが19歳のときに決めた目標で、
20代で名乗りを上げ(会社設立)
30代で軍資金をため
40代で勝負(買収)
50代で完成させ
もうすぐ60代。後継者にこれらの事業を引き継ぐ。
引用:孫正義の経歴がやはりすごすぎる!!名言や考え方から学ぶ成功方法!
というのがありますが、これは
・「起業は手段である」 or 「起業が目的である」
的な話に近いのかなと思っていまして、もちろん、完全な0、100の話ではないと思うのですが、孫さんの「何のために仕事をが頑張るか」というものが垣間見れる目標なのかなと思いました。
「会社を大きくしようというような野心はあまりないのです。」
前澤さんは、「競争は大嫌い」と名言されている方で、上記の名言集の中の、
会社を大きくしようというような野心はあまりないのです。ただ、僕らの会社がメジャーになることによって世界がいい方向に変わるなら、大きくなることを躊躇する理由はありません。その場合も、基本はあくまで自然体です。そんな僕らを見て、自然体の会社が増えれば、世の中は絶対に良くなります。
成長に限界って、必ず来るじゃないですか。永続的な成長なんてありえないと思ってるんです。上場企業を経営している人間がこんなこと言うと、怒られちゃうかもしれないですけど。
売上は二の次です。社員が楽しければ、おのずと売上が増え、利益が生み出されると信じています。その証明をこれまでもしてきたつもりだし、この先も続けていくつもりです。
僕は必ずしも経済的な成長だけが正解だとは思えない。経済成長を追うあまり、社内から不平不満や犠牲が出てしまうようではいけない。
などなど経営や事業に対する考え方が垣間見れ非常に勉強になります。
月並みな言葉ですが、パターンを知り、自分を知る
の、
「他人の評価で自信を作るとそれが消えた時どうしようもなく揺らぐ」
というセリフじゃないのですが、経営者としてどのような経営哲学を選択していくかを考えた際に、無意識のうちに出来上がっていた固定観念(パラダイム)に操られるのでなく、A/Bテストのように経営者個人や組織としてのどのようなパターンかを自分の頭で考え、どこが1番の「ツボ」なのかを探るのが重要なのかなと思いました。
この20代は「なぜ頑張るか」などを考えなくても、快感的に楽しく仕事ができていても、30歳を超え前エントリーのような条件が揃うと、
「それであっても、○○のために、もう1度苦しい思いをしてもチャレンジをする!」
と思えたり、もっと究極は制度設計として無理がないものになっており、「苦しいと思わない」状況が生み出せるのかなと思います。
当然、上記の経営者の方の話だけとっても、十人十色なわけで、自分なりの答えを見つけるのは非常に難しく、深いことなんだろうなと思っています。
ただし、全体の共通点として、「個として(経営者、個人として)の向上心」というのは必須なんじゃないかな。と思っています。
の、
あ、ここで大事な事はこれを苦しいと思う人は向いていないかもしれないってことだ。私は正直他の何よりも仕事に集中している時間が好きだったし、新しい技術を開発したりするのが面白かったのだ。
じゃないですが、方法やニュアンスは違っても、「努力すること」「変化していくこと」「成長していくこと」を否定している人は誰もいない のかな。と思います。
そういう意味では、考察を深めていくと「違い」もですが、「共通点」も見えてくるのかなと思いました。
私自身も30歳なるまでに、30歳以降の自分なりの発射角度をなんとか模索できればと思います!頑張ります!