永上裕之のネタ帳

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webディレクターは「相対評価」と「絶対評価」を上手く使い分け分析をしていくと、冷静な判断ができるのでは。

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今回のテーマはずばり!

「絶対評価」と「相対評価」ということについてです。

この概念は、もともと人事評価のことを勉強しているときに知ったのですが、

絶対評価: テストで80点以上の人は全員、合格
相対評価: テストで上位20%の人は、合格

という風に、数値をもとに評価することと、相対的にパーセントで評価するという違いがあります。

アナリティクスにおける絶対評価と相対評価

この概念は、面白いなと思っておりまして、私が好きなアナリティクスを見て、例えば

相対評価: 先週対比で20%も売上がアップしました!

と、報告があるとします。この20%というのは非常に素晴らしい数字だ!と思いがちなのですが、実は、先週はお盆が配送しない関係で、売上が通常よりも激減していただけで、20%売上げアップは雀の涙程度の売上げアップの可能性もあります。

その為、絶対評価としては、

絶対評価: 先週対比で1万円しか売上がアップしませんでした…。

と、評価方法を変え報告をすることで、見えてくる評価が全然違ってきます。

相対評価が適切なシーン

逆に、絶対評価では不適切なシーンもあります。例えば、あるサイトの課題が「ソーシャルメディア集客依存の運営から脱却したい」という場合だとします。その場合は、

絶対評価: 先週対比の売上の内訳が、ソーシャルメディア経由売上は約96.5万円増加しました。

ではなく、

絶対評価: 先週対比の売上の内訳が、ソーシャルメディア経由売上の占領率が約6%減少しました。

という報告が、課題に対して適切な報告だと思います。

※具体的には、こういうアナリティクスのパラメーターです。

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 その他、評価基準に関する具体例

上記のように、課題、目的、改善策によって、相対評価と絶対評価を上手く使い分けていくことが必要だと思っています。

他にも、PV数を追っているサイトであれば、「1ヶ月で10万PV伸びた」ではなく「1ヶ月で20%増加した」の方がいいかもしれません。コンバージョン率に関しては、「3ヶ月で2%改善されました。」よりも、「本日やっと、目標のROASに達成するためのコンバージョン率に達成しました!」という風な報告のほうがいいかもしれません。

この相対評価と絶対評価は、営業や交渉の場でもよく使われていると思います。例えば、「費用は、10万円です!」と「費用は、毎月の売上のたった5%です。」というので、受け取る側の心象も変わってくると思います。

ぜひ、皆さんも、様々な報告の資料において、「これは相対評価?絶対評価?」という視点で一度資料を見てみてください!